あまり良く分からないけど、毎月給与から引かれている健康保険と厚生年金保険について
簡単に整理してみましたので、保険について考えるきっかけになれば嬉しいです。
下記のような方に参考になると思います。
・健康保険と厚生年金保険について内容を整理したい方
・民間保険に加入することを検討している方
・お金のことに興味がある方
1,健康保険の目的
健康保険は、病気やけが、またはそれによる休業、出産や死亡といった事態に備える公的な医療保険制度です。
日本では、国民全員の参加で成り立つ国民皆保険制度です。
病院で支払う医療費の自己負担は3割となっているのは健康保険料を支払っているためです。
このため安心で安全な医療サービスを少ない費用負担で受けられることができるのです。
75歳以上になると1割負担になります。
また健康保険には、高額療養費制度というものも付います。
高額療養費制度は、高額な医療費がかかったときでも上限を設けて負担を抑えてくれる嬉しい制度です。
2,厚生年金保険の目的
厚生年金保険は、現役を引退した人の自立した生活を支えるための社会保険制度のひとつです。
厚生年金に加入するのは会社員や公務員で、国民年金の基礎年金に厚生年金の報酬比例部分を上乗せした金額を受け取ることができるのが大きな特徴です。
もちろん厚生年金保険料は、国民年金のみを払っている人に比べたら、上乗せ分多く支払っているという事です。
国民年金+厚生年金の2段構えになっているので、よく2階建てと例えられてますね。
下記は老齢厚生年金支給額想定額の一例 ※かなり大雑把な計算です。
国民年金約78万円(※満額の場合)/1年+厚生年金約62万円(月収30万の人が30年間加入していた場合)/1年
合計約140万円/1年 → 毎月11.6万円で生活する感じですね。
少子高齢化に伴い、年金の支給額が減ってしまうと言われていますので20年後、30年後は金額が変わっている可能性があります。
厚生年金保険は保険ですので下記の3つパターンで保険金が支給されます。
1、老齢厚生年金として→多くの方がイメージする年金です。基本的には65歳から支給されますが各自で支給開始年齢を選ぶことが出来ます。
2、障害厚生年金として→万が一働けなくなった時に自分や家族の生活を補償する制度。
厚生年金に加入している間に病気やケガで障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態(障害等級表に準ずる)になったときは、障害基礎年金に上乗せして 障害厚生年金が支給されます。
3、遺族厚生年金として→万が一亡くなってしまったときに時に家族の生活を補償する制度。
3,健康保険と厚生年金保険の支払い金額について
健康保険料は標準月額報酬に対して9.84%。
ちなみに40歳になると介護保険料の支払いも加算されるため標準月額報酬に対して11.64%になります。
厚生年金保険料率は標準月額報酬に対して18.3%で固定されています。
ですが、上記の各%(割合)を個人が全額払っているわけでなく、勤めている会社が半分払ってくれています。
これが折半額の意味です。
ちなみに、国民年金保険料は基本的に16,610円となっています。
例:東京都 40歳 会社員 月収29万円~31万円の場合
標準月額報酬が30万円となります。
健康保険料17,460円+厚生年金保険料27,450円 合計44,910円
4,まとめ
万が一の場合、健康保険や厚生年金保険である程度カバー出来るようになっています。
家族の人数や年齢を考えて健康保険や厚生年金で賄いきれない金額は民間保険に加入してカバーすることになると思いますが
日本の公的保険は他国に比べ手厚くなっています。
公的な保険を知ることで、加入が必要な民間保険を絞れると思いますので、興味がある方はもう少し深堀して調べることをおススメします。
私も現在勉強中です。