【実例】中小企業はこうして倒産していく

News
Photo by Marten Bjork on Unsplash

Aさん(20代)のお話を聞いて、中小企業を取り巻く環境の厳しさを改めて知ることが出来ました。

全ての企業に当てはまるわけではありませんが、1例として参考になる部分があると思いますので現在のご自分の状況と比べてみるのも面白いと思います。

下記にような方に参考になると思います

ブラック企業に勤めていて転職を考えている方

中小の印刷会社や、中小の広告代理店に転職を考えている方

1,株式会社○○○○(印刷会社兼、広告代理店)の企業概要

実名ですと差し支えがありますので、Aさんが勤めていた会社を、株式会社○○○○(以下:X社)とさせていただきます。

株式会社 X社 概要

印刷会社兼、自社媒体(フリーペーパー)を発行している広告代理店

会社役員:会長 社長 常務(経理担当女性)

従業員数

本社10名(営業5名/制作5名) 工場:10名 支店:10名(営業5名/制作5名)

最大手の取引先は県内に複数店舗有する遊技場

2,AさんのX社入社の経緯

Aさんは、知人の紹介でX社の面接を受け、入社することとなりました。

待遇や、給与は面接時に交渉したそうです。

晴れて入社し、支店勤務で、主にフリーペーパーの広告営業を行なってたAさんは、本社から離れていていたこともあり、比較的若い世代の方とともに自由に営業活動ができていました。

※既存のお客様5割、飛び込み営業5割ほどの営業内容

3、Aさんの仕事と営業会議

入社以来、毎月の売り上げが70万円程度で、周りの営業もそれほど売上をあげていなかったため多少心配をしていたそうです。

月刊のフリーペーパーの売り上げと、発行にかかる費用を比べてもそこまで利益が出ているとは思えなかったそうですが、他にも利益率がいい案件があるんだろうと、深くは考えなかったそうです。

何よりも大変だったことが月に2回ある営業会議だったそうです。

営業10人と会長、社長を交えて本社で行われる会議は毎回4時間にわたる長丁場だったそうで、その会議の内容というのも、売上と利益に関して会長が叱咤するものであったようです。

夕方18時頃から始まり22時まで続くこの会議の前日と当日は気が重くなっていたそうです。

4、Aさんが会社を辞めた理由

Aさんが入社して8ヶ月が過ぎたとき、給料日にお金をおろしにいくと、いつもの半分しか振り込まれてなかったとのことでした。

びっくりしたAさんは、同僚にこのことを話すと、やはり同僚も同じく半分しか振り込まれていなかったとのこと。

しかし、中にはきちんと振り込まれている人もいた様でAさんの会社に対する不信感が一気に募っていった様です。

次の日、社長の携帯に直接電話して、このことを話したら、申し訳なさそうに謝ってきてその日のうちに残りの半分が振り込まれました。ちなみに振込が遅れた理由は経理の手違いということだった様です。

この給料の件以来、毎回何かの理由で振込が遅れるようになりAさんはX社を辞めて、別の会社に転職しました。

5、まとめ

AさんはがX社を辞めて1年経過した頃、X社は人員が半分ほどになり社名を変更し別の場所で続けていたようで。

しかし、数年後に倒産したとのことでした。

X社は地方の県庁所在地にある中小企業ですが、このような会社が他にも少なからずあるようです。

現在の皆さんと比べていかがだったでしょうか。

いざという時のために、普段から転職先を探したり、転職活動をすることが今の時代の保険になり得ると感じました。

タイトルとURLをコピーしました